彼の誕生日、彼のリクエストのスペアリブを作るため、前日に下準備しようとしてたものの、寝てしまい、

1日漬け込むことを知ってた彼は、私が以前作ったスペアリブのレシピのマーマレードの単語のみでレシピを検索してくれて、漬け込んでくれた。

 

100パーセント善意なのにそれを善意だと受け取れなくて、ずーっともやもやして、そのもやもやを良くない方法でぶつけてしまった。

 

味付けの材料は一緒。だけど、そもそもお肉に切れ目を入れて、茹でて焼いてから漬け込む工程もあったから、この漬け込まれるお肉は、私が作りたかったお肉ではない。

焼くだけなんて、私が作ったなんて言えない。他のものも作る予定だったのに、それを作る気力も湧かなくて、この気持ち自体彼を祝いたい気持ちよりも、ただの自分の拘り。感情の行き場がなくて、悲しくて、悔しくて、ずっと泣いていた。

 

彼がごめんねって謝ってくれたのに。全く悪くないのに。泣いてる私に、「楽をさせたかった、良かれと思ってやったから受け入れて」って悲しい顔で言う彼。なのに、何故か1日中気持ちを消化できなかった私。

 

ずっとネチネチ言っていて、結局それを言葉にして、今日は料理をしたくない旨を伝え、ピザを取ることにした。本当はこんな誕生日にしたかった訳ではない。スペアリブを作って、副菜も作って、プレゼントを渡す予定だった。もうプレゼントは渡してるから、当日にTシャツだとかを選ぼうとしていた。それと他の食材を買いに。外に出る気力はもう無くなっていた。

 

泣いて、寝て、の繰り返しで終わったんです1日。

 

なんでこんなに生きづらいんだろうと思うことがある。何かにカテゴライズして欲しい。

火傷

火傷した所がまだ痛くて、くっきりついたアイロンの赤い跡をなぞる。

 

自分が嫌いだ。

自分の意見はっきり言えないし、人の顔色伺うし、誰にでも良い顔しちゃうし。別の人になりたくて、買った自己啓発本。読んでもやっぱり自分は自分だ。

 

悩みは、生きてる人間の特権だと、昔読んでた少女漫画に書いてあった。確かに健康な今、悩みは会社、そして自分。もし健康じゃなかったら、悩みは体のことだろうし。分かってる。今心を埋め尽くしてる悩みなんてちっぽけだ。だから、きっと、私はまだ大丈夫。

 

だけど、たまにどうしようもなく悲しい夜がある。消えてしまいたくなる夜がある。誰かの優しさの声も、届かなくなる日。誰かの何の気なしの一言にも傷ついてしまう日。涙が出てくる日。

 

髪の毛

今まで、ずっと髪の毛が長かった。異動が決まり、こんなときにしか思い立てないぞ、と切った髪。切ったときは見慣れなかったけれど、人に褒められて、なんだか自分でも似合う気もしてきて、気に入った髪。

 

今日は2ヶ月ぶりの美容室へ。また切ってもらった。思い返せば、4年前に、見つけてなんとなく予約した美容室。担当の方の物腰が柔らかく、カウンセリングが丁寧で、髪型もいいかんじにしてもらえるから、ずっと通ってる。ただ人気で思い立ったときに行けないから別の所にも行ったこともあるけど、やっぱりここにすればよかったと戻ってくる。

 

歳を重ねるに連れてお気に入りが増えていく。お店とか、物とか、人とか。そういうお気に入りを見つけて、大事にしていきたいな、と思う。見つけることも、大事にし続けることも、簡単ではないけれど。

 

 

美容室のあとは、彼氏が誕生日プレゼントのひとつとして、帽子を買ってくれました。期間限定の帽子屋さんが出店していて、最初は買うつもりはなかったけれど色々なものを被っていくうちに彼氏がすすめてくれて、私も欲しくなってきて。日焼け対策に、夏用の、自分では買わないような良い帽子を買ってもらいました。涼しげな麦わら調で、折りたたみもできて、軽いもの。この夏のお気に入り。

 

こうやってお出かけしたあとのお昼寝はなんて気持ちいいんでしょう。だからこうして眠れなくなる訳だけど。幸福って言葉があるなら、今日だ。生活は楽しいことだけじゃないけれど、こういう日があるから私は生きている。

 

忘れられない夢がある。

飼ってた犬が出てきて、足に顎をのせられた。足に感覚まで残っていた。ああ、死んじゃったよな、って気づいた瞬間涙が出てきた。

 

今日、祖父の車に乗っていた。私を待つ祖母の元へ送り届けてくれた。祖母は駅で私を待っていて、透けたおしゃれな帽子を被っていた。私に会うのを楽しみにしてたんだな、とそれを見て思った。

 

寝てしまっていたらしい。彼氏が布団を被せてくれて目が覚めた。話している内に、不意に夢を思い出し、「あ、おじいちゃん死んじゃったじゃん」って思って涙が出た。夢の中では祖父の顔を見ていなくて、ただ、私を最近全く会っていない祖母の元へ車で送ってくれたのでした。

 

死んでしまったら、何が残る?どうなる?全て無くなる?ってずっと考えてる。

祖父が癌になり、それはそれは苦しそうでした。ふたりきりで暮らしてた祖父と祖母、今思えば看病することに半ば鬱のようになってしまった祖母。寝たきりになった癌の祖父に強く言っていたことを思い出す。

弱音なんて聞いたこともない祖父が苦しみに「死にたい」と言ったこともあった。

 

死後の世界があれば良いと思う。みんなが、救われる世界。優しい世界。一旦そこで思う存分休んだり、何をしても良い空間。待ちたい人がいれば思う存分待って良い。肉体は重くて、疲れるから、そんな世界が、苦しみの先にあってほしいと願う。

 

 

ガラガラ

 

あんなに欲しかったのに、手に入れた瞬間ガラクタに思えてしまう。そんな人が幸せになれるはずなんてない。

ウエハースについてくるカードのダブりを見つめる、雨の日です。

 

病院を、予約しました。

生きやすくなるかと思ったけれど、それで保険に入らなくなったり、そういうリスクもあるみたい。今診断したり、公言したりするひとがメディアで増えているけれど、そんなの教えてくれる人は全然いないもんね。

 

と、予約したのに、迷っている。

 

でも何かひとつ今より生きやすくなりたいから、とりあえず私がその病気であるということを前提として、診断はせず、勉強して、行動を改めていくことが大事なのかなと思ったりしている。